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第5回 「あたりまえの繰り返しの中でこどもが生き・学んでいる ― ネパールの山間部のこどもの生活から学ぶ ―」

2015年度第5回ポスターサムネイル

 
■ 日  時 : 9月28日(月)午後4時20分~5時50分(開場3時50分)
■ 場  所 : 千代田キャンパス 図書館棟4階 ラーニングコモンズ内
■ タイトル : ネパール震災復興支援をかねて
        「あたりまえの繰り返しの中でこどもが生き・学んでいる
          ― ネパールの山間部のこどもの生活から学ぶ ―」
■ 講  師 : 家政学部児童学科 石井雅幸 准教授
■ 対  象 : 本学学生・卒業生・保護者・教職員、千代田区在住の方
■ 参加方法 : 入場無料
本学学生・教職員・卒業生は当日直接ラーニングコモンズに
おいでください。
千代田区在住の方は、事前に電話で参加登録をお願いいたします。
電話 03-5275-6013(千代田校本館)



<講師からのメッセージ>

大震災に見舞われ、多くの人々が家を失ってしまいました。それでも日常の繰り返しの生活を続けています。ネパールのこどもの日常の生活の中にはたくさんの繰り返しがあります。この繰り返しが家族の生活の支えであり、こどもの学びのもとになっています。震災後も同じ生活が続いています。
私たち日本人が忘れてしまった生活の原点をネパール山間部に暮らすこどもの日常生活を見ながら思い出し、今後の日本の子育てのあり方を考えるヒントが得られればと考えています。


2015年度第5回ラーニングコモンズ・イベント 「あたりまえの繰り返しの中でこどもが生き・学んでいる ― ネパールの山間部のこどもの生活から学ぶ ―」は、終了しました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

.:*★イベントレポート★*:.

石井先生  イベント中の様子  

9月28日(月)、千代田校図書館で家政学部児童学科 石井雅幸准教授による今年度第5回ラーニングコモンズ・イベント(LCE)「あたりまえの繰り返しの中でこどもが生き・学んでいる― ネパールの山間部のこどもの生活から学ぶ ―」が開催されました。


石井先生は2010年からネパール中部の農村・山間部 カレリー村に暮らす子どもの活動観察を行っています。

まず先生は、「ネパールの家庭と学校とで共通して見られた活動は『繰り返す』だった。子どもたちは、日々の繰り返しの中で生活の知恵を学ぶことが当たり前になっており、学校での学びも同じことを繰り返し覚えていくことが大切だと思っている。」と述べ、「農村・山間部では、学ぶ意欲があっても家庭の経済事情で学校に通い続けられない子どもがいる。子どもたちの学習環境を整えなくてはならない」と訴えました。
次に、本年4月25日に発生したネパール大地震による被災地の現状を写真で紹介し、被災者への支援の必要性を語りかけて講演を締めくくりました。

またイベントには文学部コミュニケーション文化学科 日下部尚徳専任講師も参加。「地域連携プロジェクト『学生主体のネパール大地震被災者支援プロジェクト』の学生たちが、10月17日・18日に千代田キャンパスで開催される大妻祭で被災地の写真展を行います。合わせて未使用文房具も回収し、寄付されたものは現地に贈ります。ぜひご来場ください」と呼びかけました。

関連資料の展示    

アンケートに記された参加者の感想をご紹介します。

〔学生〕 村に医者がいないから医者になりたいという子どもの話に涙が出そうになりました。どうにか、学びつづけられる環境にならないだろうかと思いました。▽ばく然としていたネパールのイメージが、石井先生のお話や写真を通して具体的により詳しく知ることが出来た。▽今現在、私をとりまく環境が幸せである事を知るとともに、今後ネパールのために出来る事は何かを考え、行動していきたいと思った。
〔卒業生〕 「大人の働きかけで子どもは変わる」と思うので、私も子どもたちにしっかりと意識をしながら関わっていかなければいけないと思いました。
〔教職員〕 子どもたちの素直さ、まじめさを感じ、その夢をあきらめなければならない貧困という現実に対してできることは何か、と考えさせられました。